相談事例

 

【事例1】友人との付き合いで

運送会社勤務の30歳代男性で共働きの妻と二人暮らし。月収41万円、月支出26万円(うち夫の小遣い・・毎月6万円)、収支差15万円。夫は友人への資金融通や飲食代の奢りを頻発させ、見栄っ張りな性格である。一時的な生活の不足資金をクレジット会社のキャッシングで賄い始め、やがて貸金業者からの借金に依存することが慢性化した。

友人に勧められ出向いた自治体の市民相談で協会を紹介された。協会相談時の債務残額は8社370万円。

カウンセリングでは、今後の生活設計も考えて夫の小遣いを毎月4万円に切り詰めることと、債務返済準備金として毎月5万円の積み立てを中心に話し合った。債権者3社は高利で10年程度の取引期間であったため、過払金返還案件として弁護士会を紹介し、65万円の返還を受けることができた。残る債権者5社とは半年間の交渉によって、債務額は210万円に削減され、3年程度の分割弁済となった。

 

【事例2】通勤用の車の購入から

30歳代の独身男性の工員。3年前に実家を出て女性と同棲生活。月収20万円、月支出18万円、収支差2万円。車をクレジットで購入し、生活費の不足を貸金業者からの借入で賄っていたが、遣り繰りが厳しくなってきたため、父親が債務返済を肩代わってきた。

父親が退職を迎えるため、今後の生活が不安になり消費生活センターに相談し、協会を紹介された。

本人は通勤用の車(ローン残額150万円・・毎月3万円宛分割返済中)を手放せず、父親も息子が自己破産となった場合、勤務先に知れ自分の立場が悪くなるとの懸念から、法的整理は避けたいという気持ちが強かった。カウンセリングは事情を考慮して任意整理の方向で、父親、本人及び同棲女性を同席させて行った。

相談時の債務残額は6社450万円(友人100万円、車ローンを含む)。父の支援を拠り所として、車ローンの返済の他に債務返済準備金として4万円を積み立てることにした。家計の遣り繰りの目途も立ったことから、車ローンを除くクレジット会社4社の債務額は180万円に減額され、3年程度の分割返済となった。

 

【事例3】子供の制服代などで

40歳代の会社員女性。夫とは離婚して高校生の子供2人との母子家庭。月収は児童手当を含め25万円、月支出21万円、収支差4万円。子供の学費は市からの借入(返済据え置き2年)に依存し、子供の制服や生活品などの購入はクレジット払いで後送りにしてきた。その結果、債務の約定返済額は毎月15万円となり、借りて返す自転車操業状態に陥り、債務額は6社440万円に膨らんだ。

住まいの公営住宅が老朽化により近く建て替え、家賃も値上げされる計画が出てきたため、日本貸金業協会に相談し協会を紹介された。

市の債務140万円は別にして、半年間のカウンセリングにより、1社は過払金返還6万円、残る4社の債務残額は160万円に減額されたため、毎月4万円宛の返済による和解契約が可能となった。

 

【事例4】夫婦の両親家族までも

 40歳代の夫婦、妻はタクシー乗務員、夫は日雇い警備員、合わせて月収20万円。元々は共働きで相応の収入があったが、夫は勤務するパチンコ店を次々変え、10年間で6回転居。遊興費等の浪費もかさね消費者金融からの借入金の返済も苦しく、加えて滞納した市民県税が6市に130万円余りもあった。

6市から税の督促を受ける中で、生保の解約返戻金の差し押さえも受けたが、ある市で消費者金融の取引履歴取り寄せの指導、過払金発生の可能性を指摘、当協会の紹介もあり、夫婦での来所となった。来所時の債務額は夫婦合わせて約140万円あった

 4社に介入して調べた結果、1社に残債40万円あるだけで、あと3社は約150万円の過払いだったため、税金滞納もあることから一括して弁護士紹介することになった。

 その後、妻の紹介で妻の両親も来所。主婦である母親は70万円、タクシー乗務員の父親は100万円超の借入の上持病もあり、父親の破産は止む無しかと思われたが、同居の次女にも債務があるとわかり調査したところ、2社で約100万円の過払いが判明。

 次女が父親の破産を止めるために過払金を使うことを希望したため、父親と次女の過払いを弁護士紹介。母親の債務は協会で和解し、毎月2万円返済中である。

 

【事例5】色々な連携で和解へ

 軽度の知的障害がある20代男性。重度の知的障害のある母親との母子家庭で、母親は生活保護を受給中、相談者のアルバイト収入は月8万円であった。

介入当初の債務額は、キャッシング4社で80万円弱、カード払いの出会い系サイトの利用料が40万円。就業支援センターの支援ワーカーに付き添われての相談。

 出会い系サイトについては警察へは相談したが、支払うしかないとあきらめていた。消費者センターへの相談を強く勧め連携をとった。支援ワーカーが毎回カウンセリングに同行し、家計表の記入をバックアップした。本人は反省から携帯電話を解約し、趣味のカラオケを絶つ等の節約にも努め、指示したプール金2万円を毎月積み立てた。

 消費者センター相談員の尽力で、出会い系サイトの利用料は全額キャンセル。引き直しの結果、債務総額は60万円余りとなり、3年程度の分割返済で和解ができた。

 

【事例6】娘3人の協力で

 60歳代後半の飲食店を自営している男性。生前、妻が生活費・医療費を工面するため、本人名義と夫名義で借金をしていた。3年前、妻が死亡した際、妻名義の借金は相続放棄し、自分名義分に関しては引き続き分割で返済していたが、自営業の収入が減り返済が厳しくなったので協会へ相談。

 初回面談では次女とともに来所した。債務残高は4社で約70万円、年金が月に4万円、売り上げ利益が約6万円で支払原資が捻出できない状況だった。店をたたんで生活保護を受給し、自己破産をすることを勧めたが、結婚・独立している娘3人が協力して、月2万円の支払原資分を援助するとの約束で介入した。

 引き直し計算の結果、債務残高は2社で約60万円、残り2社は約40万円の過払いとなった。

月1万5千円の3年払いで和解し、過払金請求に関しては、本人が債権者と直接交渉をして返還請求をすることを希望したので、協会は介入を中止し請求方法について助言をした。その結果、6割から7割の金額が返還されることになり、返済源資として入金することができた。

 

【事例7】ギャンブル依存の夫をかかえ

 70歳代の女性からの相談で、3社から120万円位の借入があり、またこれ以外にも夫名義の住宅ローンがまだ160万円残っていた。収入は年金だけだが、夫婦合わせて月26万円あり、贅沢をしなければそれなりの生活はやっていける家計であった。

家計は妻がみていたが、夫はパチンコに月10万円以上も注ぎ込んでおり、パチンコ代を渡さないと奪ってでも行くというギャンブル依存の状態であった。妻も要求を拒否できず、生活費が足りなくなれば借入れるといった生活を、誰にも相談できず10年以上も続けていた。これ以上借りることができなくなり、切羽詰まっての相談であった。

初回は妻だけで来所しその日に介入したが、借金のそもそもの原因である夫のカウンセリングが必要と判断し、次回は夫も同行するようにと要請した。2回目からは心配した娘さんが同行、しかし、夫は体調がすぐれないなどといって結局一度も来所しなかった。

引き直しの結果、2社合わせて約15万円と大幅な減額となり、また1社は約10万円の過払いになっていたので、一括での返済で借金の件は解決した。

 夫のパチンコの件については娘さんから注意してもらうとともに、近くのGA(ギャンブル依存自助グループ)を紹介し、現在はとりあえず妻だけが通っているとの報告があった。  

 

【事例8】新たな借入ができなくなり

 50歳代の介護職の独身女性。収入は月18万円だが月々の返済額が8万円余り、住居費に5万円必要となるため、兄から月2万円の援助を受けている。

7年前に失業した際に、生活費の借入をしたことがきっかけで多重債務に陥った。本人なりに計画を立てて返済していたが、改正貸金業法の完全施行により、新たな借入ができなくなり、返済に行き詰まったため、協会に来所した。

 「借りたお金は、きちんと返したい。」という相談者の希望もあり、月6万円の返済源資を貯めることを条件に介入した。

当初の債務は、物販を含む2社より2百万円余りあったが、10年以上前からの借入もあり、引き直し計算したところ、約130万円まで減額したため、36回の分割で和解。

相談者からは、協会の介入により、返済が一時的にストップしたことで生活を立て直す余裕ができ、家計簿をつけることで生活の無駄や必要経費を再認識できるようになった。結果、毎月、兄から受けていた2万円の生活費援助が不要になったことの報告を受けた。

 

【事例9】年金担保融資を思いとどまって

60歳代の独身男性で妹と二人暮らし。生活費は公的年金15万円とアルバイト収入2万円、そして妹の収入を合わせた月25万円。

ギャンブルで10年程前から消費者金融を利用。なんとか返済していたが、昨年夏、新たな融資を断られ返済ができなくなり、年金を担保にしての借入をと社会保険事務所へ、置かれていたパンフを見て協会に電話をかけ、債務整理を勧められ介入となった。

債務は2社からの借入で150万円余りの残高。利息制限法で引き直し計算をすると無理なく返済可能な約50万円に減額。

返済源資として2万円を急な出費にも対応できるように完済まで貯め続けてもらうことにし、2社合わせて1万6千円の返済で和解でき、現在支払継続中。

 

【事例10】真面目な家計の見直しで

 40歳代、一人暮らしの男性。収入はアルバイト2カ所掛け持ちをして20万円弱。故郷に実母が居住している自分名義の土地・家があり破産は避けたいと希望があった。

 借金の主な理由は失業時の生活費の補填であり債務は9社で330万円を超え、毎月の返済は15万円にも膨れ上がり、なんとか生活を再建したい一心で協会に相談してきた。

車を所有しており、所有し続けるのならば相当な家計の見直しが必要であったが、介入後、家計簿を真面目に記入し、食事は極力アルバイト先の賄いで済ますなど工夫が見られ、プール金7万円の積み立てもきちんと行われた。引き直し後、残債務は8社2百万円余りとなり、残債の少なかった2社は一括返済、6社に毎月6万5千円を返済することに。

 残り1社は過払金が見込まれたので弁護士会紹介となり、回収金は返済に充当せず、不意の出費に備えてプールしておくことになった。

 

【事例11】家計カウンセリングによる収支見直しで

40歳代パート女性。子供2人、年金生活の両親と5人暮らし。離婚後実家で生活、日常の買い物や教育費にカード利用、親に迷惑をかけられないと4社175万円になってしまい、消費生活センターの紹介で協会に相談。

収入はパートと元夫からの養育費で月約14万円と任意整理をするには厳しい内容だったが、本人の弁済意欲が強いこともあり、介入し、家計の見直しをして返済源資(プール金)確保をめざすことになった。

本人は前向きな性格で家計表も苦にならない様子。家計カウンセリングも希望して来所、一緒に収支の見直しを行い、プール金3万円を確保できるようになった。途中に子供の進学やパート先の時間短縮で思うようにプール金積立てができない時もあったが、家族の援助で切り抜け、弁済額170万円を3年超の期間で4社と和解することができた。

和解後、早朝アルバイトを増やし順調な弁済を続けていたが、東日本大震災で一時自宅待機になり、収入が減ったため、家計のさらなる見直しが必要となるかもしれない。

 

【事例12】二人で協力して家計管理を

30歳代の介護職独身男性。収入は16万円だが、住居費に4万円、借金返済に8万円以上支払っている。

6年前のギャンブルが原因で、消費者金融4社に約190万円の借入があり、遅れずに支払いを続けているが、返済額が減らない。近日、結婚予定の女性と同居するため借金の整理を希望し、消費生活センターに相談。協会を紹介された。結婚後は二人の給料を合わせて生活する予定と聞き、女性にも同席してもらったところ、債権者数が1社増え、5社で総額も2百万円以上に膨らんだ。

 幸い、真面目に返済していたため、介入の結果、1社は債務が無くなり、1社は過払金が発生し、残り3社で債務は60万円弱に圧縮された。

 相談後、二人の給料を合わせた生活を始め、協力して家計管理を行い、プール金5万円の他に預金もできるようになった。初回頭金を多くして毎月2万1千円の24回分割で和解。その後、過払金を請求中の会社が破綻したが、堅実に返済と貯蓄を始めている。

 

【事例13】親子でのカウンセリングにより

20歳代後半の会社員の男性、月の手取り収入は20万円余り。一度、大学生時代からの銀行系のクレジットなど3百万円以上あった債務を親が一括で返済。しかし、その2カ月後に交際費、会社の経費立替費用として、またキャッシングをスタート、心配した母親が協会のことをホームページで知り、息子の借金癖を直したいと来所した。

肩代わりが借金問題の根本的な解決方法でないこと、親がいくら言っても本人主体でなければ解決は難しい旨を伝え、親子でのカウンセリングを促した。

 新たな借入先の残高は、1社で30万円。収入から見て協会が介入しなくても払っていける金額であったが、信用情報を事故扱いにして、その期間に家計簿をつけながら、自分で収入を管理・返済をしていくことで借金体質を改善したいと親子とも希望したため、あえて介入し24回払い(30万円)の任意整理に至った。

 最近、心配するあまりに社会人となった子供の通帳を親が預かっているというケースが増えてきた。彼も同様で親から管理されることへのストレスもあり、支出が増えてしまっていたと言う。その後、家計簿をつけ、通帳も自分で管理、肩代わりしてもらった分として月13万を親に返済するまでになっている。

 

【事例14】車の事故で入院から

60歳代、アルバイトと年金収入の夫婦二人暮らしの男性。収入はアルバイト月10万円弱、年金は夫婦合わせて月13万円程。10年程前に車で、障害が残るような自損事故で5カ月も入院。その費用を借り入れたのがきっかけ。看病疲れから鬱病になった妻には相談できぬまま、借入を繰り返していった。退職金で住宅ローンは完済したものの減収で一層窮迫していった。貸金業協会の紹介で来所時には、10社7百万円余り、月約24万円の返済に。返済源資を月に4万円をプールする約束で、年金担保融資と個人からの借入を除く8社650万円余りに介入した。

生来の律義な性格から、自分でも工夫を加えて克明に家計簿をつけ始めた。引き直し後の残債は過払いの4社を除くと大幅な減額で4社110万円余りとなり、3社は返済源資(プール金)と過払金充当で一括弁済。残る1社約30万円の弁済を月1万円で開始した。

 生活設計スケジュールも綿密に立て、将来の医療費や冠婚葬祭への備えもできるようになったと、心からの笑顔を見せてくれた。1年後には、年金担保融資と個人からの借入も完済予定である。

 

【事例15】子供2人の教育費で

40歳代のどちらも会社員の共働きの夫婦。高校と県外の大学に行く子供が2人いる。月収は二人合わせると50万円ほどあるが、教育費が原因で借金を重ね、住宅ローンの返済にも追われ、家計収支がまったく把握できていない状態だった。

債務額は夫が5社で約4百万円、妻が4社で約180万円。夫婦仲は良く、なんとか二人で協力して返していきたいと強く希望。とりあえず返済源資(プール金)を2万円に設定、しっかり家計簿をつけてもらい、余剰金がどれくらい出るか見ることにした。

この間に債務調査をしたところ、債務額は夫が240万円、妻が140万円まで減額、3社は過払いになった。プール金の増額ができなければ、妻には自己破産も検討してもらうことにして、再度、将来の教育費の支出も考えた家計の見直しをしてもらったところ、プール金を6万円捻出できることがわかったため、夫婦とも5年の分割返済で和解した。

 

【事例16】退職金を返済に充てたが

50歳代の会社員男性。パートの妻、会社員とアルバイトの子供の家族4人で同居。田舎の父親の入院治療費や子供の教育費のため、10年以上前から貸金業者等で借入をするようになった。2年前には30年以上勤務した先を辞めて、退職金を返済に充てたが債務は残り、転職して返済してきた。妻には債務の詳細を伝えず、自分の小遣いや出張費等で月15万円以上の返済を遣り繰りしてきたが、苦しくなったと協会に来所。

初回カウンセリング時の債務は銀行、貸金等11社で約1千3百万円。収入は本人手取り約60万円と家族からの繰り入れを合わせ月約70万円弱。

本人は現在の仕事に支障があるという理由で法的整理ではなく任意整理を強く希望。車のローン等除く9社

に介入。全てを妻に話して家族が協力して返済をするように助言。

車のローンは会社員の子供が払うことにし、夫婦で家計表をつけて支出を抑えプール金を貯めた。残債は引き直し計算後6社約530万円。全社60回分割で和解した。

 

【事例17】長期に及ぶ家計指導等から

 30歳代の正社員の夫と40歳代の無職の妻。家族は夫婦と小学生の子供2人。収入は夫の月給約25万円。夫の収入減により消費者金融からの借金が、夫婦で7社490万円余りに膨らみ、さらにこの返済のため親や友人等から約380万円の借金があることから、多額の債務を減らし家計を安定させたいとして相談があった。

カウンセリング開始後、半年経過してもプール金が貯まらず、債務軽減のため無資産の妻の自己破産を検討したが、自己破産は絶対に回避したい強い希望があり、10回に及ぶカウンセリングで、家計指導や妻のパートの助言を行った結果、妻のパート先もみつかり、引き直し計算後、過払い等を除き5社166万円と債務が減少したことから、開始から8ヶ月後に返済可能と判断し和解提案。

消費者金融への返済が月25万円から3万円と大幅に減少し、家計に少し余裕ができ子供の学費のため若干の預金ができるようになった。

 

【事例18】返済が大幅に軽減され、生活再建に

 50歳代の正社員の夫とパートの妻、20歳代の正社員の息子の3人家族。収入は、3人で約50万円、借金は、消費者金融等に夫婦12社4百万円弱、息子5社150万円余りで、返済は合計月18万円。夫婦には若干の税金滞納もあり、息子は養育費の支払いがある。夫の転職による収入減から生活費補填などで借金が嵩み、一部返済が滞っていることから、安定的な生活をしたいとして相談があった。

5回のカウンセリングで家計の見直し指導を行ったほか、3人合計で15社に介入し、引き直し計算した結果、過払金が見込まれる4社を除く11社の債務が約360万円に減額したことから、合計月10万円の48回払いの返済で債権者に和解提案し、合意。

毎月返済が半分位となり、希望であった生活再建に向け一歩踏み出すことができた。

 

【事例19】長年に渡る借金生活から

何度かの電話相談を経て予約をしたが、自分で考えるとキャンセルをし、半年後に予約し来所した50歳代パートの女性。夫と娘の3人家族、年収は夫婦合わせて8百万円。長年のカード払いが習慣化し、収入以上の生活を送っていた。8年前に夫に相談して債務を完済したにもかかわらず、また借り始めたので夫に内緒と非常に躊躇しながらの相談。

来所時本人分8社債務額は420万円余り、夫名義の家族カードがあり、夫を説得して同行してもらい、夫分として4社290万円余りにも介入した。家計を見直すことにより、返済源資(プール金)を8万円として介入。結果、相談者分残債は1社のみ2百万円、残りは過払いで約1千万円、過払金充当で一括返済した。夫分も全て過払いで約3百万円。

夫婦で仲むつまじく来訪するようになり、長年に渡る借金生活から解放され、老後の資金もでき、迷っていたが相談してよかったと明るい表情で言われた。

 

【事例20】家計簿を初めて記帳して

50歳代のパート女性。夫と娘との3人暮らし。収入は、パート2万円、夫の年金7万円とアルバイト11万円、娘からの3万円の合計23万円。債務は3社で110万円余り。

パートを休み1カ月間入院したため支払い困難になり来所。月々の返済額は5〜6万円。

10数年前より生活費の補填のため借入、2年前子供の入院で借入が増え、夫の退職金を家賃の滞納分に充ててきれいにしたが、現在また家賃も滞りがちである。

初回面接で債務は減額が見込めたので介入、家計簿記帳を始めてもらう。本人は家計簿の記帳経験はなく、記帳方法を説明する。2回目来所時に感想を聞くと「最初は抵抗感があったが、書くことがだんだん楽しくなってきた。一言コメントを書こうと思う」と言う。

家計簿記帳により、食費の多さ、外食の多さに気づき、外食については孫との楽しみのひと時でもあり必要と感じつつも、無駄をなくしていこうとの感想も聞かれた。

債務については、引き直しで全部で180万円程の過払いとなり弁護士会紹介となった。

 

【事例21】夫に内緒の借入を

40歳代の女性。夫と二人暮らしで、離婚暦がある。収入は、住宅ローン・光熱費等は夫持ちで、毎月食費等として夫から渡される約9万円とパートの5万円。自分のカードと夫のカードで借入をしていた。夫のカードでの借入が夫に発覚したが、自身の債務については、夫に知れたら離婚されるから絶対に内緒、破産せずに返済したいという。債務額は、パチンコで膨れた5社190万円と実母と姉からの借入が約10万円あった。

引き直しで、残債は約150万円に、家計の見直しと午前中のパートに加え、介入後すぐにバイト2つを始めて6万円余り収入アップさせ、3〜5年の分割和解にこぎつけた。

債務の直接的な原因は、自身のギャンブルであったが、弁済に向けての前向きな姿勢に、今後の生活再建が果たせるだろうとの希望が持てる事例だった。